
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
・理系は就活で何社受けるべき?【平均は17社です】
・理系がエントリーする企業を選ぶための3つのコツ
この記事を書いた人
文系は50社以上エントリーすると聞くけど理系は何社くらいエントリーするべきなの? 絞りすぎると受ける数が少なすぎて内定が取れるか不安・・
上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
実際、筆者も理系出身なのですがエントリー数が周りと比べて少なかったので不安なまま就活をしていた経験があります。
しかし、10-15社ほどのエントリー数でも無事に大手から内定を獲得して就活を終えることができました。
そこで、本記事では『理系就活生のエントリー数・受ける企業の選び方』に関して実体験をもとに解説していきます。

目次
理系は就活で何社受けるべき?【平均は17社です】
マイナビが調査した「2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 3月の活動状況」によると、理系学生の平均エントリー数は17社という結果が出ています。
この調査結果には記載されていませんでしたが、理系の大学院生のエントリー数は平均して10~15社ほどになると思います。
筆者自身も理系院卒ですが周りに20社以上エントリーしている人はほぼいなかったです。むしろ、一桁しかエントリーしない人もざらにいましたよ。
理系学生の平均エントリー数
理系全体:17社
大学院生のみ:10~15社
この数を目安にエントリー数を決めていきましょう。
よくある質問①:不安なのでエントリー数を増やしたいです。

こんな疑問があるかもですが、25社以上エントリーすることはおすすめできません。
というのも、理系は研究と両立する必要があるので思うように就活の準備に時間を使うことができないからです。
実際のところ、下記のようなことはざらにあります。
- 研究室のコアタイム中に就活の準備はできない
- 就活を理由に研究をやすむことを許可してもらえない
このように理系は就活だけに集中することはほぼ不可能と考えたほうがいいかなと。
それにも関わらず、1社1社に全力を尽くさなければ内定を獲得するのは難しいのが現実なので。
なので、エントリー数をむやみに増やすと次のような負のサイクルにはまってしまうだけです。
1社にかけられる時間が減る⇒ESや面接での回答の質が落ちる⇒不採用
結論として「学部生:20社」「大学院生:10-15社」を目安にエントリーするようにしましょう。
受けたい企業が多くある方でも25社以内にはおさめるようにしてくださいね。
エントリー数を増やしすぎずに、1社ごとに全力を尽くして対策することが内定への1番の近道ですよ。

プレエントリーだけしておく方法がおすすめです。
そうしておけば、持ち駒が減ったときの保険になるからですね。
プレエントリー:10分/1社(登録のみ)
エントリー:2-3時間/1社(ESとテスト)
「プレエントリー」と「エントリー」ではかかる時間が大きく違います。
なので、エントリー数が少ないことが不安な人は下記のようにしておくことがおすすめです。
持ち駒の数が減ることを心配することなく就活を進めることができますよ。
本命の企業(10-20社)⇒エントリー
保険用の企業(10社)⇒プレエントリー
注意点としては、保険用の企業はエントリー時期(ESの締め切り)が遅い企業を選ぶようにすること。
エントリー締め切りが早い企業を選んでしまうと、保険用企業と本命企業のESを同時期に準備することになってしまうので。
これでは結局1社にかける時間が短くなるため、本末転倒になってしまいますよ。
理系がエントリーする企業を選ぶためのコツ
エントリーする企業の数も重要ですが、どの企業を受けるかはさらに重要ですよ。
エントリーする企業を選ぶためのコツ
①:専門外の企業はできるだけ受けない
②:大手企業だけエントリーするのはNG
③:早期内定できる企業も受ける
それぞれ順番に解説していきます。
専門外の企業はできるだけ受けない
研究職の場合は「専門と関連がない業界」へのエントリーはおすすめできません。
理由は1つで、研究職の採用では新卒だとしても専門的な知識や実験技術を重視していからです。
私は生物系出身ですが周りでTOYOTAなどの機械系企業から内定を獲得した人を聞いたことがありません。むしろ、ESを通過した人すらいなかったほどですよ。
「新卒採用=ポテンシャル採用」と言われますが、研究職の場合は専門性の方が重視されます。
なので、できるだけ自分の専門領域と関連がある企業を中心にエントリーするようにしていきましょう。
大手企業だけエントリーするのはNG
大手企業だけエントリーするのは絶対にやめましょう。
その時点で就活失敗フラグです。
理由としては下記の2つです。
- 大手の倍率は100倍越えが普通
- 練習なしで大手を受けることになる
それぞれ簡単に解説していきます。
大手は倍率100倍越えが普通
倍率100倍を超える大手企業も少なくありません。
大手企業はエントリー数のわりに採用枠が少ないケースが多いからですね。
例えば、味の素は各部門につき5-10人ほどしか内定を出しません。そこに何千何万とエントリーがくるので壮絶な戦いになるわけです。
大手企業しか受けないのは危険すぎます。無い内定になる可能性すらありえますよ。
必ず中小企業もいくつかはエントリーするようにしましょう。
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練習なしで大手を受けることになる
基本的に「中小企業⇒大手企業」の流れで選考が行われます。
なので、大手しかエントリーしない人はぶっつけ本番で大手企業を受けることになってしまいます。
そうなれば、もちろん中小企業を受けていた学生とは「就活スキル」で大きな差がついています。
これでは勝負する前から結果は目に見えているようなものですよね。
中小企業を受けることは、大手企業(本命企業)に向けた選考練習の場になります。
大手企業しか興味がなくても中小企業は必ず受けるようにしましょう。
大手にだけエントリーして就活に失敗した人の話
東大の理系院生で、大手だけしかエントリーしなかったために就活で失敗した友人がいました。
・東大だからESは楽々通過すると油断⇒7割はES落ち
・研究に忙殺され対策不十分⇒倍率が高いので面接はほぼ全落ち
・困ったので研究室推薦を使った⇒最終面接で落とされる
上記の通りで結果はボロボロでした。
大手に全落ちした頃には受けられる企業はほとんどない状態で、修士2年の11月まで就活を続けていましたね。
東大生でも大手企業しか受けなければ失敗するのはあり得ることですよ。
早期内定できる企業も受ける
早期内定がでる企業にもエントリーするようにしましょう。
なぜなら、内定を1つ持っていると心の余裕が違うからです。
就活はメンタルがかなりやられるので、心のゆとりはめちゃめちゃ大事ですy。
【実体験】早期内定で心が安定する話
私は修士1年の1月に内定を1ついただけた結果、心がかなり安定した状態で就活をすることができました。
内定をもらう前:不安で就活が嫌だった。面接でも常に面接官の表情を気にして発言。
内定をもらった後:就活が苦痛じゃなくなった。面接では自信をもって話せる。
内定が1つあるだけで就活はめちゃくちゃ楽になります。
上記のようにメンタルが安定しますし、自信が付くので企業からも評価されやすくなるからですね。
本命企業の選考を心のゆとりをもって受けられるように、早期内定がでる企業には必ずエントリーするようにしましょう。

よくある質問②:早期内定の企業を探す方法が知りたいです

方法としては2つありまして、下記の通りです。
- 中小/ベンチャー企業を受ける
- 逆オファーサイトを利用する
中小/ベンチャー企業は大手企業よりも選考が早いので、内定を持った状態で大手を受けることができます。
また、逆オファーサイトを利用することで大手企業からも「特別ルート」で早期内定を獲得することができますよ。
逆オファーサイトのイメージ
逆オファーとは通常の就活とは違い、企業が就活生に会いたいとオファーし、就活生が承諾するか拒否するか選ぶことができるサービス。
通常の選考フローとは違うので内定のタイミングは決まっていないため、早期内定を獲得できるというわけです。

早期内定を獲得してゆとりをもって本命企業を受けたい方はぜひ活用してみてください。
最後におすすめの逆オファーサイトを紹介します。
おすすめの逆オファーサイト
登録は5分もあれば終わります。
オファーをもらえる企業は異なるので2つとも利用することで効率よくオファーを獲得し、早期内定をもらえる可能性を上げることができますよ。
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まとめ
今回は理系就活生は何社エントリーするべきか、どのように企業を選ぶべきかについて紹介してきました。
内容をまとめると下記の通り。
理系就活生のエントリー企業数の目安
・学部生:15~20社
・大学院生:10~15社
エントリーする企業を選ぶためのコツ
・専門外の企業はできるだけ受けない
・大手企業だけエントリーするのはNG
・早期内定できる企業も受ける
理系の就活は思ったよりハードなのでエントリーしすぎると自分の首を締めることになってしまいます。
今回紹介したコツを実践して、受けるべき企業を吟味していきましょう。
今回は以上です。