
こんな悩みを解決する記事になっています。
この記事を読むことで、「理系学部卒での就職先」「就職か大学院進学かの判断基準」「理系学部卒向けの就活の進め方」までをイメージできるようになると思います。
記事の信頼性
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・「学部で就活⇒大学院進学」の経歴あり
・これまで就活生を350人以上サポートしてきました。
目次
理系学部生の就職
理系学部生ならではの就職先としては下記の2パターンがあります。
・理系職として就職する
・文系職として就職する
文系とは異なり理系職種も選べるところは”理系”のメリットです。
また、文系職を受けたとしてもデメリットは全くないので安心してくださいね。
上記の2パターンについて順に解説していきますね。
理系職として就職
研究職など理系職として就職するというのが1つ目の選択肢です。
理系として4年間勉強した知識を活かして、社会人と活躍したいと考える学生は非常に多いです。
やはり、仕事が自分が学んだことの延長戦上にあるのでイメージしやすいですよね。
実際に、学部卒でも理系の学生が欲しいという企業がゴロゴロ存在するのも事実です。
なぜなら、理系だからこそ適している職種があるからです。
代表的なものは下記の通りです。
- 研究職
- 開発職
- 生産管理職(生産技術職)
- エンジニア職
- サプライチェーン職(流通)
実際、上記の中で「研究職」「開発職」「生産管理職」は理系のみ応募可能というケースが非常に多いです。
なぜなら、理系として身に付けた実験や研究の知識、さらには数字を扱うのが得意という点が文系より評価されるからです。
このように”理系のみ応募可能”という職種は、実は結構あるのです。
理系職への志望動機は注意が必要
「大学で研究をしていたから」「大学で専攻していたから」という志望動機はNGです。
なぜなら、この「理系=研究職や開発職」という受動的な志望動機では面接官を納得させられないからです。
学費を払って好きな研究ができる大学とは異なり、企業では利益を追求をして研究をする必要があります。
つまり、新卒採用で企業が重視するポイントは、「入社後に活躍できるポテンシャルがあるか」ということです。
ポテンシャルを示すためには熱意を伝えることがマストです。
企業は熱意をもって積極的に行動できる学生にポテンシャルを感じるからです。
そのため、理系だから理系職ではなく、なぜその企業・その職種で働きたいのかを明確にすることが重要なのです。
文系職として就職
営業やマーケティング職など文系の学生が就職する職種も選択肢の1つです。
実際、学部卒の場合は文系職として就職する学生の方が多いくらいかなと思います。
企業も学部卒の場合では「文系」「理系」とそこまで区別をつけずに採用活動を行っているのが現状なのです。
なぜなら、学部卒レベルの知識や経験では学部によって大きな能力の差がつかないと、企業は判断しているからです。
学部と関係がある企業しか就職できないとしたら、銀行は経済学部の学生しか入れないということなってしまいます。
しかし、実際は法学部や文学部の学生も数多く就職していますよね。
このように学部によって就職先が絞られることは全くないのです。
自分が興味を持った業界・企業を目指していきましょう。
理系だからという理由だけでは評価されない
正直なことを言えば、理系という理由だけで就活が有利になることはありません。
なぜなら、学部で身に付けれるスキルは文系の学生でも身に付けられるものだからです。
理系の強みとしてよく挙げられるのは下記のものかなと思います。
- 分析力
- 課題解決力
- 論理的思考力
ですが、文系の学生でもこれらの能力値が高い学生は山ほどいるのが現実・・
長期インターンやゼミを真剣にやっていれば、これら3つの能力は必然的についてくるのです。
理系だからという理由だけで評価されることは100%あり得ません。
「文系就活では理系は希少性高いし、能力も評価されやすい」なんて考えていたら、確実に就活に失敗してしまいますよ。
学部で就活初めばかりの僕がまさにこれでした。本当に上手くいかなかったですね・・。謙虚に徹底的に対策をして初めて就活が上手くいくようになりました。
”学部卒で就職”か”大学院に進学”かを決める基準
結論、研究・開発職を目指すかどうかです。
学部卒で研究職あるいは開発職を目指すのはかなり難しいのが現実です。
実際、東大や早慶の学生でも学部卒で研究・開発職として採用されるのはレアケースです。
理由は下記の2点になります。
- 研究するための知識と技術の不足
- 研究への熱意を示すことが難しい
順に詳しく解説していますね。
研究するための知識と技術の不足
学部卒では、授業での学生実験と研究室で少し研究をかじっただけの状態で就活にのぞむことになります。
これだけでは、企業が求めるレベルの知識と技術を身に付けられる可能性は低いです。
新卒採用はポテンシャル重視とはいえ、研究についてほぼ経験がない学生は採用してもらえません。
さらに、勝負する相手は大学院の学生なのです。
採用の際に学部生だから加点して評価するなんてことは全くありません。
そのため、2年間の研究を凌駕するほど光るものを見せなければ、内定獲得はかなり難しいかなと思います。
例えば、思考力や課題解決力がずば抜けて高いなどがあれば別ですが、、
研究の素養を最低限は備えている大学院の学生が評価されるのが現実なのです。
研究への熱意を示せない
学部卒では面接官が納得するレベルの研究への熱意を伝えることはかなり厳しいです。
なぜなら、研究の経験があまりにも浅いからです。
自分のテーマについて結果を出すために本気で取り組んだという事実が重要なのです。
実際に、新卒採用では”熱意”はとても重要視されています。
下記の資料のように”熱意”は企業が採用基準として重視する項目2位なのです。
(能力よりも熱意を重視して採用しているんですよね。。)
※出典:株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所 就職白書2017 -採用活動・就職活動編-
このように、学部生は能力でも研究への熱意を示す点でもかなり不利です。
どうしても研究・開発職を目指したい!という場合は大学院進学が正解かなと思います。
さらに詳しく大学院進学のメリット・デメリット知りたい。という方は「就職か大学院への進学で悩んだ際に知っておくべきメリット・デメリット」もあわせて参考にしてみてくださいね。
理系学部生の就活の進め方
学部卒として就活を成功するためには対策は必須です。
下記の3点を徹底的に行うようにしてくださいね。
・就活の情報を集める
・自己分析をする
・実際に面接対策をする
研究の実績がない理系の学部卒での就活では対策はより重要になります。
気を抜かずにしっかりと対策を行いながら就活を進めていきましょう。
上記の3点について順に詳しく解説していきますね。
就活の情報を集める
就活では”情報収集”は必須です。
なぜなら、多くの情報を持っている方が就活を効率よく進められるからです。
就活で言う情報とは下記のようなのもが代表例です。
・効率的な自己分析のやり方
・有益なセミナーは何か
・どうやったら裏ルートにのれるか
これらは有益な情報の例の一部ですが、知っていれば就活が有利に進めらるということは簡単に想像できますよね。
しかし、理系にいると圧倒的に情報弱者になりやすいです。
理系の学生は基本的に動き出しが遅く、さらに1人で就活を進める傾向があるからです。
そのため、すべての情報を自力で獲得する必要があるので、気を抜くとすぐに情報に疎くなってしまうのです。
(文系の学生はかなり活発に情報交換するので、学校に行けば情報は手に入ります・・)
実際に、情報収集を行う場合は下記の4サイトがおすすめです。
用途別に紹介しているので、気になったものをチェックしてみてください。
情報弱者ほど就活で失敗しやすいのが現実です。
情報収集を徹底的に行い、就活を有利に進めてきましょう。
自己分析をする
就活を成功させるために”自己分析”は最も重要です。
なぜなら、ESや面接での回答は自己分析の結果を整理したものだからです。
自己分析が浅ければ、その分ESや面接での回答が浅いものになり評価されません。
基本的に就活が終わらない学生ほど自己分析を甘く見ている傾向にありますね・・
まずは下記の3つについてを理解するために自己分析を進めていきましょう。
- 性格
- 強み・弱み
- 学生時代に取り組んだこと
この3点が整理できれば、就活における重要質問である「志望動機・自己PR・ガクチカ」の3つの回答を作ることができるようになります。
「志望動機・自己PR・ガクチカ」を徹底的に作りこめれば、就活はかなりイージーモードになりますよ。
自己分析をしたことがない、自信がない・・という方は「就活における自己分析とは?目的とやり方についても紹介」もあわせて読んでみてください。
実際に面接対策をする
模擬面接を行うことはマストです。
なぜなら、初めに作った”志望動機”や”ガクチカ”は浅い内容である可能性が高いからです。
「準備⇒実際に話す⇒反省・改善」を行って、本番までにブラッシュアップしていくことが重要なのです。
正直言えば、改善を最低でも3回をしないと、人気企業からは内定は難しいですね、、
就活で成功する就活生は何度も何度も面接での回答をブラッシュアップしているのです。
正しく改善していくためには模擬面接でのフィードバックの質が重要です。
大学受験では授業の質が成績に直結していましたよね。それは就活の対策でも同様なのです。
質が高いフィードバックをもらうためには就活エージェントの利用がおすすめです。
就活エージェントとは、長年就活生をサポートしてきたプロがあなたに合った選考対策をしてくれるサービスです。
活用して効率的に面接対策を進めていきましょう。
完全無料で何度でも利用できる点も非常に魅力的なポイントかなと思います。
就職失敗⇒大学院進学はOKです
結論として、学部卒での就活から大学院進学に切り替えてもOKです。
なぜなら、学部時代の就活で得たノウハウは大学院時代の就活で非常に役に立つからです。
周りから「就活から逃げた」と言われるかもしれませんが、気にする必要はありません。
自分が最善だと思う進路をを選ぶことが正解なのですから。
大学院で成長して、希望の企業への入社を目指すことは何も悪いことではないのです。
僕自身も”学部で就活⇒大学院進学”しましたが全く後悔はありません。大学院で2年間があったからこそ、今の企業で働けていると思うからです。
しかし、就活で失敗して大学院進学する場合には2点注意するべきことがあります。
それは下記の通りです。
- 失敗した原因を分析する
- 大学院ではスキルアップを心がける
失敗したからには必ず原因があるはずです。
それを改善していかなければ、また失敗するということを心に留めておいてください。
失敗できるから気楽にやろうという気持ちでは、いつまでも失敗し続けてしまうのです。

まとめ
理系の学部での就職は非常に選択性が多いのが特徴です。
研究職などの理系職以外にも、文系職という進路も存在するのです。
せっかく苦労して入って、大学も大変だったのに文系就職か・・と思うかもしれません。
しかし、理系だから理系職という浅い考えでは確実に失敗してしまいますよ。
業界分析、自己分析を徹底的に行うことで自分は本当にしたい仕事を見つけていきましょう。
その結果が、研究職であればそれで全く問題ありません。
重要なのは「自分がなぜ、その仕事をやりたいのか」が明確なことです。
これが分かっていれば就活も困らず進めることができますよ。
今回は以上!です
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。