
こんな悩みを解決する記事になっています。
この記事を読むことで
- 理系学生に人気の企業TOP10
- 理系学生が選択できる就職先
- 理系が就活で成功するためにするべきこと
までをイメージできるようになると思います。
記事の信頼性
・理系の大学院生として就活を経験
・倍率300倍越えの企業から複数内定を獲得
・就活生を350人以上サポートしてきました
目次
理系学生に人気の就職先TOP10
理系大学生に人気の就職先ランキングは下記の通りになっています。
出典:キャリタス就活 2021 就職希望企業ランキング
TOP10のうち7社がメーカー(東日本旅客鉄道、NTTデータ、アクセンチュア除く)と、やはり理系学生の中では圧倒的にメーカーが人気ですね。
なぜなら「理系=モノづくり=メーカー」と考えるため、理系学生のほとんどが大手メーカーの研究職志望するからです。
さらに、理系学生は文系の学生と比較して安定志向が強いため、大手で知名度が高い企業を志望する傾向にあります。
やはりトヨタやソニーなどの”大手メーカー”に人気が集中します。そのため、このあたりの企業の入社倍率は100倍以上というのが現実・・。かなり狭き門なのですね。
また、最近ではNTTデータやアクセンチュアなどIT系の大企業を志望する理系学生が増えてきているのです。
まとめると、理系学生に人気な就職先は以下のような企業になります。
- 大手メーカー
- 知名度が高い企業
- 理系の強みを活かせる業種(ITやコンサルなど)
就職先選びに悩んでいる場合は、まずはこのように就職先人気ランキングを参考にして企業を見つけるのもおすすめです。
今回はTOP10までしか紹介していませんが「就職希望企業ランキング」からTOP50までの企業を確認することができるので、参考にしてみてくださいね。
理系学生の進路
研究職や開発職といった専門職としての就職も選択できることは理系学生の特権です。
その分選択肢が多くなり、志望業界・職種選びの段階で迷ってしまうという学生も少なくありません。
そのため、ここでは理系の学生が選択することができる就職先・進路について紹介していきます。
それは下記の通りです。
専門職として就職
文系職として就職
進学(修士・博士)
それぞれ順に紹介していきますね。
専門職として就職
理系学生の多くが研究職や開発職などの専門職として就職しています。(大学院卒の場合は7-8割程度)
やはり、学生生活4年または6年で培った知識・経験を活かせるので、自分が働いている姿も想像しやすいですよね。
具体的な専門職の種類は下記の通りです。
- 研究職
- 開発職
- 生産管理職
- サプライチェーン職(流通)
- システムエンジニア職(SE)
実は、研究・開発職以外にも理系らしい専門職は数多く存在しています。
その中でも特に「研究職」「開発職」は理系学生のみの募集・働き方が想像しやすいという理由で、多く就活生はこれら2つの職種に固執する傾向があります。
しかし、「生産管理職」は理系のみ募集という企業が多いですし、「サプライチェーン職」「システムエンジニア職」も理系の強みを活かして活躍しできる職種なのです。
「専門職=研究職」と視野を狭めることなく、本当に興味を持てる職種を探していきましょう。
よくある質問①:専攻とは異なる業界には就職は厳しいでしょうか?

このあたりの採用のリアルがありたいです。
ここではこのような質問に回答していきます。
結論からお伝えすると、専攻とは異なる業界への就職はかなり厳しいです。
なぜなら、専門職の新卒採用では専門領域での知識・研究の経験を重要な採用項目としているからです。
例えば、生物系を専攻している学生は機械系の知識も実験の経験もないので、TOYOTAに就職するのは難しいというイメージですね。
自分の専攻と関連がある業界を中心に就活を進めることが、就活で成功するためのポイントの1つなのです。
文系職として就職
文系職としての就職も選択肢の1つです。
なぜなら、文系は研究職や開発職といった理系専門職に応募することはできませんが、理系は文系職に応募することができ、さらに選考でも不利になることはないからです。
むしろ、理系が文系就職は下記の通り多くのメリットがあります。
- 理系の強みである「論理的思考力」が評価されやすい
- 自分の専攻とは関係のない業界でも不利にならない
- 理系で文系就職する人は少ないので希少性が高い
実はこのようなメリットがあるため、理系の大学院卒でも文系就職を選択する就活生は少なくなりません。
しかし、メリットはあるといっても専門領域での知識・経験がもったいない・・と考えてしまいますよね。
ですが、研究で身に付けた「論理的思考力」「分析力」といった理系ならではの強みは文系職で非常に重要なスキルなので、理系としての経験が全て無駄になるというわけではありません。
理系ならではの強みを活かしながら、文系職として活躍するというもの1つの選択肢なのです。
進学(修士・博士)
理系にとって”進学する”というのも選択肢の1つです。
文系とは異なり理系の場合は修士卒・博士卒でも就活が不利になる可能性は非常に低いので、進学による就職失敗のリスクを避けることができるからです。
注意点としては、明確な目標を持ったうえで進学する必要があるということです。
例えば、「英語論文を1本は執筆しよう」「国際学会で発表できるくらいの研究成果を出そう」などですね。
進学してからの2年または3年間をてきとうに過ごしてしまうと、能力が向上せず就活で苦労することになってしまいます。
将来も研究をしていきたいという学生は”進学”という選択肢もあわせて考えてみてください。
進学した結果、就職できないという人はほぼ見てきていないので安心してくださいね。実際に、筆者も修士卒で業界最大手企業に就職、また博士卒の友人は就活浪人をすることなく財閥系の化学メーカーに就職することができていますので。
理系も就活を今すぐ始めるべき理由
理系でも本選考(修士1年の3月)の前から就活をスタートする必要があります。
早く始めることで下記のようなメリットがあるので、就活を有利に進めることができるようになるからです。
- インターンに参加することで本選考が有利になる
- 情報交換できる仲間が見つかる
- 本選考が始まってからも研究との両立ができる
さらに重要なのが、理系は毎日研究があるため文系に比べると就活に割くことができる時間が圧倒的に少ないという点です。
そのため、就活対策を始めるのが遅すぎて「就活本番の時に十分な準備ができない・・」などもよくあることなのです。
周りよりも早めにスタートして、少しでも有利に就活を進めていきましょう。
教授が研究に割く時間を減らすことを許可してくれないため、就活が本格化する修士1年(学部3年)の3月研究のペースを落とすことはできません。これを念頭において就活の準備を進める必要があります。
就活のスケジュール
就活のスケージュールは理系でも文系と変わらず下記の通りです。
このように学部3年・修士1年の夏にはもうスタートしているのです。
- 【6-7月】夏インターンの選考
- 【8-9月】夏インターン
- 【10-12月】冬インターンの選考
- 【1-2月】冬インターン
- 【3月】情報解禁
- 【4-7月】本選考
インターンは本選考と関係ないから3月から始めればいいや・・と考えていると後でかなり痛い目をみてしまいます。
なぜなら、インターンから実際に内定が出たり、優遇ルートで早期選考が行われたりするからです。
さらに、修士1年(学部3年)の6月に始めた学生と3月に始めた学生では就活の経験値が違い過ぎるので、本選考の面接でも勝敗は明らかかなと思います。
研究が忙しくて就活を後回しにしたくなると思いますが、今から少しずつでもいいので準備を進めていくが重要ですよ。

理系が人気企業に就職するためにするべきこと
人気企業は倍率100倍を超える狭き門です。
この狭き門をくぐりぬけて人気企業へ就職するために必要なことを紹介します。
それは下記の3点です。
・情報収集
・自己分析
・研究内容の整理
それぞれ順に解説していきますね、
情報収集
就活はとにかく情報戦です。
なぜなら、就活には正しい進め方と効率がいい選考対策の方法が存在するからです。
また、選考情報も能動的に調べなければ誰も教えてくれません。気が付いたらエントリーしたい企業の応募期間を過ぎてた・・というのもよく聞く話です。
それにも関わらず、理系は就活に使える時間が多くないので効率的な情報収集を行う必要があるのです。
実際に就活で「情報強者」になるための方法は下記の通りです。
- 就活に詳しい友人に相談する
- 就活で成功した先輩に話しを聞く
- OB・OG訪問を行う
- 就活サイトを使う
全てを駆使して効率的に有益な情報を手に入れて、就活を有利に進めていきましょう。
よくある質問②:おすすめの就活サイトを教えてください

有益な情報が得られるサイトを教えてください。
ここではこんな質問に回答していきます。
実際に僕も使用していたおすすめの就活サイトを7つ紹介します。
これらを使った結果、効率的に情報収集ができ有利に就活を進められたと思っています。

- 大手向けの選考情報を漏れなくチェックできる
- 選考体験記を読むことができる
- 理系に特化した就活情報を発信
- 理系向けの選考情報から選考ノウハウまで確認できる
- 選考対策セミナーが超有益
- プロ講師との1対1面談できる
- 就活初心者向けの情報が多い
- 選考体験記を読むことができる
- 会員登録だけで企業からオファーが届く
- 自分分析ツールで自己分析を効率化できる
自己分析
就活の面接を通過するためには「自己分析」はマストです。
なぜなら、面接での回答の7-8割は自己分析を整理した内容になるからです。
そのため、自己分析が出来ていないと面接の7-8割の質問には答えられないというわけです。
例えば、「強み」を聞かれた場合には
- 具体的な強み
- 強みを発揮してエピソード
- 入社後に強みを活かす方法
を整理して回答する必要がありますが、これらの3点は全て自己分析から見えてくるものなのです。
小手先の就活テクニックを身に付ける前に、自己分析を徹底的に行うようにしましょう。
これまで400人ほど就活生を見てきましたが、自己分析が深くできている就活生ほど、厳しい選考を勝ち抜いて人気企業に内定していますね。
研究内容を分かりやすく伝える
理系の場合は面接で”研究内容”については必ず聞かれます。
なぜなら企業側は「研究への理解度」と「分かりやすく伝える能力」について確認したいからです。
そのため、面接での研究内容の伝え方として
- この研究がなんの役に立つかを話す(具体例を入れる)
- 研究での課題⇒それを解決した手法の順で話す
の2つのポイントを意識する必要があります。
注意点としては専門用語を使いすぎないことです。
同じ理系だとしても面接官が専門用語知らに可能性はあるので、誰でも分かるような言葉を使って分かりやすく伝たえることを意識してください。
簡単なことばかり使っても”頭悪そう”と思われることはないので安心してください。むしろ、難しい言葉を簡単な言葉で話せる人は「説明が上手い=論理的思考力ある」と評価される可能性が高いくらいです。
面接で必ず聞かれる”研究内容”については、学会用などの形式ばったものだけではなく、面接用に分かりやすいパターンも作成しておく必要があるのです。
まとめ
今回は理系の就職先について紹介してきました。
理系学生の多くは大手メーカーの研究職を志望します。
そのため、大手メーカーに就職するには倍率100倍を超える狭き門なので、早め早めに就活対策を進めていくことが重要です。
この記事を読み終えたら下記の3点をさっそく始めてみましょう。
- 情報収集
- 自己分析
- 研究内容の整理
今回は以上!です
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。