
こんな悩みを解決する記事になっています。
この記事を書いた人
理系は授業や研究で文系より忙しい大学生活になることが多いと思います。
なので『せっかく理系で頑張ったのに、文系就職するのはもったいないかも・・』と感じてしまうのは当然のことです。
実際にぼくも理系で文系就職を目指したいたので、就活中は理系で苦労したのに文系と同じ就職先・職種でいいのかなと疑問に思うことが多々ありました。
最終的に文系就職を選んだのですが、今もこの選択に後悔はしていません。
そこで、この記事では『理系が文系就職するメリット・デメリット』『理系が有利に文系就職を進める方法』について実体験をもとに紹介していきます。
読み終えることで、自分は文系就職をするべきか、理系就職するべきかをイメージできるようになりますよ。
目次
理系の文系就職のメリット
理系が文系就職するメリットについて紹介します。
理系が文系就職するメリット
研究で身に付けた能力が活かせる
希少性が高い人材とし重宝される
それぞれ順に解説していきますね。
研究で身に付けた能力が活かせる
1つ目のメリットは『研究で身に付けた能力を使い企業でも活躍することができること』です。
研究で身に付けられる能力の代表例は下記の通り。
- 分析力
- 論理的思考力
- 専門分野の知識
このうち①②は文系職でも非常に重要になります。
なぜなら、分析や戦略の立案というのはビジネスを行うために必要不可欠だから。
このように理系ならではの強みは研究以外の職種でも大きな武器になりますよ。
希少性が高い人材として重宝される
当然ですが文系職に応募する大部分は文系の学生です。
なので、理系というだけで人材としての希少性は高まるんですよね。
就活において希少性が高いことのメリットは下記の2点です。
- 就活の際に内定を獲得しやすい
- 入社後に自分に合ったポジションに配属されやすい
順に解説していきますね。
就活の際に内定しやすい
就活において希少性は大きな武器になります。
多くの就活生が面接で同じようなことを話します。
例えば商社を受ける就活生を例にすると下記のようなイメージ。
志望動機⇒発展途上国の成長を支えたい
学生時代頑張ったこと⇒サークルorバイト
このように同じ業界を受ける就活生はほぼ同じよう内容を話します
なので、周りと違う(希少性が高い)と印象に残りやすく評価されやすいんですよね。
理系で文系職を受ける学生は少ないので、理系というだけで印象に残りやすいです。
印象に残りやすければ、評価もされやすいので就活を有利に進められますよ。
入社後に自分に合ったポジションに配属されやすい
新卒の入社後配属はリスクでしかありません。
それにも関わらず、総合職採用の場合は「勤務地」「職種」すら未知のまま内定をもらうのが現実。
しかし、希少性が高いとその人に合ったポジションに配属されやすい傾向があります。
理由は1つで、希少性が高い人材は専門職や特定の領域で採用しようと企業側も考えるからですね。
このように配属リスクを回避し、自分に合ったポジションで働くことができるのは理系の文系就職におけるメリットですよ。
理系の文系就職のデメリット
つぎに理系が文系就職するデメリットについて紹介します。
理系が文系就職するメリット
キャリアが2年間遅れる
学んだ専門知識が活かされない可能性が高い
それぞれ順に解説していきます。
キャリアが2年間遅れる
キャリアが2年間遅れることは理系が文系就職するデメリットです。(大学院卒限定)
大学院生活で能力を向上させなければ、学部で就職した人たちに大きな遅れをとることになります。
というのも、実務経験を積んだ方が社会人としては成長できるから。
やはり、実務をを経験しないと学べない・身に付けられない能力はたくさんあるので。
例えば、野球のマニュアル本ばかり読んでいても野球は上達しないですよね。素振りやバッティング練習をして初めて技術が試合で活躍でも打てるようになると思います。
ビジネスでもこれは全く同様です。
どれだけ知識を身に付けても、実務を経験しなければ社会人としての成長にはつながりません。
そのため、2年間キャリアが遅れることは理系が文系就職する大きなデメリットになります。
よくある質問①:大学院卒で文系就職すると出世が遅れますか?
多くの企業では大学院卒と学部卒で昇進する年齢は変わりません。
なぜなら、大学院卒は2年分上のポジションからスタートするからです。
大学院卒の1年目は学部卒の3年目と同じ扱いということですね。
これは大学院の2年間で能力を高めているという前提で設定されている院生ボーナスです。
そのため、理系の大学院卒が文系就職しても出世で不利になることはないので安心してください。
学んだ専門知識が活かされない可能性が高い
理系で身に付けた専門知識は文系職で活かされることはほぼありません。
やはり文系職ではその職種に関連する知識が求められるので。
研究で身に付けた知識は取引会社との雑談で使えるかも・・くらいのイメージですね。
しかし、理系で身に付けた能力は文系職でも十分に活かされます。
「分析力」や「論理的思考力」といった理系ならではの強みは文系職でも必須のスキルだからですね。
学んだ知識が使えないのはもったいないですが、文系就職をしても理系として身に付けた能力は無駄にならないですよ。
理系が文系就職を有利に進める方法
理系が文系就活を有利に進める方法は存在します。
それは下記の2点を意識することです。
理系が文系就職を有利に進める方法
志望動機を明確にする
理系らしい強みをアピールする
理系だからこそ出来るアピールをして有利に就活を進めていきましょう。
それぞれ順に詳しく解説をしていきます。

志望動機を明確にする
志望動機を作り込めば文系就職でも文系の学生にも勝つことができます。
なぜなら、志望動機の納得性が高いと『入社への熱意』が高いと判断されるので評価されやすいから。
理系なのに『あえて文系就職、さらに志望動機が明確』となれば面接官も入社への熱意を強くを感じるので評価されるという感じですね。
実は就活において能力よりも入社への熱意は重要視されています。
この資料は企業が採用基準で重視する項目の調査を行った結果を示しています。
- 人柄(93%)
- 自社/その企業への熱意(76.1%)
- 今後の可能性(68.8%)
このように『熱意』は採用項目の中で2番目に重要視されているのです。
一方で『能力』や『実績』は5位以下というのが真実。
このように新卒採用では『熱意』は伝えることはマストです。

理系らしい強みをアピールする
理系らしい強み就活でもかなり評価されやすい傾向にあります。
例えば下記のような強みですね。
分析力
課題解決力
論理的思考力
面接官も理系は研究を通じて、このような能力を身に付けていることは想像しています。
それを伝えることができれば、納得感が生まれ評価されるようになります。
さらに文系の学生でこのような強みを話す人は少ないので、差別化ポイントになる点も評価される理由ですね。

自分の強みが分からない方は次の記事を参考に自己分析を進めてみてくださいね。
-
-
自己分析の簡単で失敗しないやり方【2時間で完結します!】
続きを見る
理系が文系就職で気をつけるポイント
理系が文系就職を成功させるために気をつけるべきポイントが存在します。
理系が文系就職で気をつけるポイント
情報集を徹底的に行う
研究職ではない理由を明確にする
どちらかでも怠ってしまうと致命的です。
就活を進めるうえで必ず意識するようにしてくださいね。
情報収集
理系が文系就職を行うためには徹底的な情報収集は必須です。
なぜなら、文系職の就活は情報戦だからです。
具体的に言えば、下記のような情報を集められるかで就活のできは変わってきます。
正しい自己分析の方法
質が高い選考対策セミナー
裏ルートで選考を進める方法
理系の場合は自分で行動して情報を集めることが重要です。
理系で文系就活をしている人は1-2割なので情報が勝手に入ってくることはないので。
文系の場合は周りのほぼ全員が文系就活をしているので情報が勝手に入ってきます。なので、理系は行動しなければ100%文系の学生に情報戦で負けます。
情報戦に乗り遅れてしまうと文系就職はかなり不利のが現実。
今から徹底的に多くの情報を収集していきましょう。

全て完全無料にも関わらず超有益な就活サイトですよ。
インターン・本選考の情報
これらのサイトは選考情報を探すのにおすすめのサイトです。
また、実際に選考を受けた学生の選考体験談を読めるのもおすすめポイントですよ。
選考対策セミナーの情報
良質な選考対策のセミナーを提供しているサービスです。
プロの講師が講義をしてくれるのに無料という点もかなりおすすめですね。
裏選考ルートの情報
これらの2つは逆オファーサイトです。
(逆オファー:企業が学生に対してオファーをするサービス)
こちらも無料登録のみで使用することができますよ。


-
-
【全て無料】理系が使うべきおすすめ就活サイト6選【使い方も解説】
続きを見る
研究職でない理由を明確にする
「理系なのになぜ文系職なのですか」と面接では必ず聞かれます。
面接官はこのポイントをかなり気にするので、納得するレベルで答えれないと内定はかなり厳しいですね。
理由はシンプルで「研究が嫌だから文系職に逃げたか」と判断されてしまうからです。
具体的には次のような質問が想定されます。
なぜ、研究職ではなく志望職種なのですか?
大学・大学院での知識は活かせないけどいいの?
理系としての経験はどのように入社後活かせるのか?
これらの質問への回答は準備しておくようにしましょう。
能力がどれだけあっても「研究職でない理由」を明確に話せなければ、理系の文系就職が上手くいくことはないので。
まとめ
理系が文系就職することは”もったいない”ということはありません。
紹介したように理系で見つけたスキルは文系職でも十二分に活用できるからです。
自分がしたいこと・自分に向いているができる企業を選ぶことは非常に重要ですよ。その方が実際に就活が成功する可能性が高いので。

今回は以上です。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。